多くの女の子を魅了し続けるガーリーブランド 「Katie」のF/W展示会が、先日プレスルームにて関係者のみに公開されました。
今季のテーマは「THE DOLL AGENT」。
今回は特別に展示会の様子を交えながら、デザイナーのLindaさんにKatieのクリエイションや、ご自身のファッション観についてお話を伺いしました。
永遠に揺らぐことのない
オンリーワンの「Katie」スタイル
ガーリーカルチャーの先がけとも言えるKatieは、1997年にデザイナーのTakiさんとLindaさんによるプライベートブランドとして誕生。翌年には代官山に直営店「Katie the Store」をオープンし、自由な女性が合わせ持つ「かわいらしさ」と「強さ」を、誕生当時からのテーマとし追求しているブランドです。
デザイナーらが影響を受けた多くのバンドや音楽、映画、コレクションしたヴィンテージドール、カードやレースのはぎれなど、趣味的な要素をデザインソースにしたアイテムは、かわいいものが大好きな女の子の憧れそのもの。
今季もKatieにしかない、オンリーワンでタイムレスなスタイルに注目です。
2020 F/Wコレクションより
デザイナー・Lindaさんへインタビュー
今回のテーマ「THE DOLL AGENT」に込められた意味は―――
「直訳すると“人形支配人”ですが、クラシックな“人形愛”とオルタナサイドからのアイコン“DOLL”という意も込めています。」
▲今回のイメージビジュアルに登場するウサギ帽のドールをプリント
BUNNY DOLL tee
コレクションのテーマはどのようにして―――
「コレクションは半年に1回発表していて、その時の気分の音楽や私達自身の趣味的なものを組み合わせて、さらに少し崩した感じへ仕上げていきます。
私は影響を受けたバンドや映画に合わせてライフスタイルをコーディネートするタイプなので、好きなバンドを取り上げてワナビーするとか、映画の中のチアガールたちのコスチュームを『集団で着よう!』とオマージュしたシリーズもありますが、その“ピックアップする時期”はかなり慎重に見て作品に落とし込んでいます。
時期の読みは、もはや感覚的なものです。その時の自分たちが同じ方向を向いてそうしてしまうという事なだけです(笑)。」
▲LindaさんとKatieガールズの足元をスナップ。中央はイギリスの老舗シューズブランド「GEORGE COX」とのコラボシューズ
(左から)OSBORNE chain short boots、Katie × GEORGE COX buxton chain rubber sole、RIBBON back strap mule
今回のコレクションでは、ナースなどキャッチーなモチーフも目立ちますが―――
「女の子の集団と共にある“ユニフォーム”という要素は、Katieのデビュー当時からベースにある欠かせないもので、それがナースだったりクリスチャン学校の制服だったり、時にはダイナーの制服だったり。今回は秋冬物なのでゴシックテイストも交えつつ、取り入れやすくナースも提案させてもらいました。
日本ではユニフォームや映画の主人公の服というと、コスプレイベント以外ではなかなか着ることができないですが、私たちが発信するのは普段からいろいろなテーマでスタイルを持つという、いわば概念的なコスプレなのかもしれません。」
▲ゴシックムードが高まる秋に着たいLOVESICKなカットソー
LOVESICK PRINCESS long tee
素材作りから始まる
こだわりのクリエイション
Katieといえば繊細なニットやコットンなど、素材選びにもこだわりがあると思いますが―――
「着心地がいいとか、手触りがふわふわであるとか、素材にはこだわっています。今回のアイテムだと、ギンガムのシリーズは素材を一から編んでもらっています。特にランジェリーラインの「UNDER PRETTIES」は、50〜60年代にベビー服などに使われた生地の織り方をそのまま再現していて、他にはない生地感だし新色も随時展開するので、それだけ買いに来るというお客様もいらっしゃいますね。」
▲柔らかで着心地の良い素材を使い、かわいさも兼ね添えた一着
SUNDAY CHECK apron skirt
良い素材は長く使えますよね―――
「というより、 “収集”になっています。私たちは“かわいい”という“無駄”を売っているので、何年か寝かせてもう一回出してくるとか、そういった方も多いです。」
「今のKatieはふるいに掛けた真髄」
Katieといえば、かわいいものが大好きな女の子の憧れブランドですが、23年間続けてきて守りたいものは―――
「『説得力』かもしれません。今でこそKatieの商品は、オンラインショップや各地の百貨店を通じて全国規模で販売してますけど、ブランドを始めた当時から意識のブレようがなかったという事も大きいです。やっぱり私達は世界観のある“お店”が必須で、Katieの商品はお店が付随してこそ成り立ち説得力を持つと思うから、直営店はずっと代官山の1店舗だけです。」
最近はインスタを中心にオンラインのみの店舗も多いですよね―――
「でも、それはそれで良いと思います。買いにくいものが買えるようになったので、そのスタイルはすごく好きだし良いと思うんです。
でもKatieは概念的なものを発信したいし、商品も店舗ありき。スタッフもそういうタイプしかいないです。」
▲ロマンティックな小花柄のキャミには、“致死量のロリータ”という意味のロゴTを重ねてアンバランスなかわいさを構築
LOOKING GLASS lacy camisole、LETHAL LOLITA tee
ガーリーカルチャーを切り開いてきたLindaさんから、今のガールズファッション界はどのように見えますか―――
「今はわりと何でも買えてありがたい時代なんだけど、私は殿堂的なブランドとか、敷居が高くて入りづらいお店というのが基本的に好きです。
かわいいものには闇があるし。それでもそこの場所に関わりたいというコミュニティの強さがこのカルチャーを支えている気がします。」
▲ドーリーなリボンのヘアクリップは存在感のある大きめサイズ
(手前から)DOLL RIBBON head dress、LOVESICK PRINCESS fork clip、BATAILLE maid cap
こうしてお話しをしていると、Lindaさんは自立した強い女性でありながらも、とても少女らしさがある方だなと感じます。
少女趣味を愛する女の子の中には、好きなものをあきらめずに歳を重ねることができるのかと悩む子も多いですが、そんな女の子に向けてメッセージをお願いします―――
「アイドル、ファンシーグッズ、子猫、うさぎ、とにかく『かわいいものが好き』ということはすごく強いと思います。Katieもこの23年間のあいだにいろいろな流行の波を受けていて、一時期は大衆がロリータになった時代もあったし。そんな波も経て、今のKatieにはふるいに掛けられたすごく濃い、真髄のような人しか残っていないです(笑)。そういう人ってお互いに引きつけ合うし、いつの間にか大衆のカルチャーより、独自の世界観同士が共鳴してある意味絆が強くなるのでしょう。
今って、ちょうど良いってものよりも振り切れたものの方が評価される時代だと思います。なので、そのままでいて大丈夫です。」
Lindaさん、貴重なお話をありがとうございました!―――
▲チアリーグなスタジャンはKatieブランド創立の97年のワッペンもポイント
CHERRY ME stadium jumper
▲胸元には“Katieは唯一”という意味の刺繍入り
とっておきのサマーアイテムが入荷中の
Katie代官山店をご案内♡
最後は新作が続々と入荷中のKatie代官山店をご案内!
めくるめく女の子の世界でいっぱいのお店に、ぜひ遊びに行ってみてくださいね♪
▲ショーウィンドウに飾られたポップなツインルック。夏の装いに欠かせないクリアバッグやロゴTは必見
▲Katieのショッパーと同じピンク地の水玉模様を使ったダイナーガール風スタイル
▲おしゃれ好きの心を捉えるカラー別にディスプレイされたラック。こちらは糖度高めのピンクコーナー
▲お客さんをお出迎えするキュートなぬいぐるみたちにほっこり
▲ワゴン風ラックにはブランド誕生20周年記念で制作したオリジナルのロリポップキャンディーも
▲これからの時期にぴったりなチェリーモチーフのアイテムも多数
▲かわいいもの好きなら一足は持っておきたい、とびきりドーリーなミュールがずらり
<店舗概要>
Katie the Store
東京都渋谷区恵比寿西1-29-7
TEL:03-3496-4885
12:00〜19:00(平日)
12:00〜20:00(土日祝)
HP:http://www.katie.jp/index.html
WEB STORE:http://www.katiewebstore.jp/
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