MARIE(森永製菓)の空箱で作った、はるきる作品
第3回
お菓子の空箱を使ってのアート作品を公開し、2019年に次々に話題を呼んだ、大学生の空箱職人アーティスト、はるきるさんにインタビュー!
ーー前回は、なぜ空箱をアート作品にしようとしたか伺いました! 今回は作り方を具体的に教えてください。まず箱を手に取り、脳内でイメージを完成させてしまう……、と聞きましたが、それにはどれくらい時間が掛かるんですか?
はるきる 作品によるんですけど、すぐ浮かんですぐできるものもありますし、10時間掛かったものとかも。
ーーその後の手順や制作時間は?
はるきる 頭の中で作ったら、そのままチョキチョキして接着剤で貼って……。3日間に分けることが多いですね。1日5、6時間くらいの作業時間にしています。
OREO(ナビスコ)の空箱で作った、はるきる作品
ーー箱を見てインスピレーションが湧くんですか?
はるきる そうです。市販されている箱って、そもそもデザイナーさんが頑張って作ったものなので。お洒落だったり、面白かったりする。そこをもとにアイデアを出していくんです。
ーーちなみに、同一のお菓子の箱しか使わないんですか?
はるきる そうです。その箱しか使わないという縛りでやっています。ただしその箱なら何個でも使っていいと決めています。
ーー今まで一番たくさん使った作品は何ですか?
はるきる シャルロッテです。4色各4箱で、合計16箱です。
シャルロッテ(ロッテ)の空箱で作った、はるきる作品
ーー道具は?
はるきる はさみ、接着剤、カッター、セロハンテープ。このよっつがあれば。あとカッターマットもですね。
ーー定規は?
はるきる ほとんど使わないですね
ーー接着剤はどんなものを?
はるきる 瞬間接着剤です。
ーーふつうですね……。
はるきる そうです。ふつうの道具でいいんです。はさみもふつうのでいいです
ーーお菓子の場合、箱の中味は食べるんですか?
はるきる 食べたり、友人にあげたりもしています。甘いものは好きなんですけど、あまりにも量が多くて……。プリングルスならOKです(笑)。
プリングルス(森永製菓)の空箱で作った、はるきる作品
ーー次回は、はるきるさんを最も有名にした作品について伺います!
空箱職人「はるきる」プロフィール
1997年生まれ。
神戶芸術工科大学アート・クラフト学科在籍。 2017年、「明治ザ・チョコレート」の箱でロボットを作ったのをきっかけに空箱工作を始め、作品を Twitterで発信。そのクオリティーの高さが毎回話題となり、テレビでも多数取り上げられている。 現在は新作を制作しながら、企業とのコラボレーションも行なっている。 7月には自身初の書籍「お菓子の箱だけで作る空箱工作」(ワニブックス社)を発刊。 Twitterアカウント(@02ESyRaez4VhR2l)
文/鈴木真理子
写真/mina
0コメント