第2回
ミルキーチョコレート(不二家)で作った、はるきる作品
お菓子の空箱を使ってのアート作品を公開し、2019年に次々に話題を呼んだ、大学生の空箱職人アーティスト、はるきるさんにインタビュー!
ーー幼い頃から紙を切ったり貼ったりするのが大好きで、作っては皆に見せ、誉められていたというはるきるさん。今回は遊びでやっていたことが、どうやって仕事に結びついたのかを伺います!
—-はるきるさんを有名にしたのは、空箱を切って変身させるアートですよね。最初に作った空箱作品を教えてください。
はるきる アルフォートです。
アルフォート(ブルボン)で作った、はるきる作品。デビュー作
ーー何歳の時に作ったのですか?
はるきる 1年前なので、20歳になってからですね。
ーーそれ以前はやっていなかったんですか?
はるきる その前はやっていないんです。紙工作はずっと好きだったので、切り絵を立体的に作る作品なんかを作っていました。
ーーじゃ、1年前まではお金を出して買ってきた画用紙を元にした作品を作っていて……。
はるきる ある日、不要になったお菓子の空箱を見て「これで何か作ってみよう」と思って作ったわけです。
ーーもとでがタダになったものがお仕事に結びつき、一作目でいきなりのアーティスト・デビューになってしまったわけですね(笑)。
はるきる そうです。
チョコボール(森永製菓)の空箱で作った、はるきる作品
ーー設計図は作りますか?
はるきる 作りません。空箱を手にして、脳内に浮かぶイメージだけで作っています。
ーーそれでは、失敗しちゃった、みたいなことは?
はるきる 小さい失敗はありますけど。たとえば人形の右手のパーツを間違えたから、そこだけ作ればいいやっていう感じです。最初からやり直す、とかはしないです。
ーーモーツァルトの書いた楽譜に全く書き直しがなかった、と言われていますが、同じですね(笑)。
はるきる アイデアが出たら、頭のなかで完成させて作るんです。
ココアシガレット(オリオン)の空箱で作った、はるきる作品
ーーなんと!驚きです。次回は、空箱を使っての、具体的な制作について伺います!
空箱職人「はるきる」プロフィール
1997年生まれ。
神戶芸術工科大学アート・クラフト学科在籍。 2017年、「明治ザ・チョコレート」の箱でロボットを作ったのをきっかけに空箱工作を始め、作品を Twitterで発信。そのクオリティーの高さが毎回話題となり、テレビでも多数取り上げられている。 現在は新作を制作しながら、企業とのコラボレーションも行なっている。 7月には自身初の書籍「お菓子の箱だけで作る空箱工作」(ワニブックス社)を発刊。 Twitterアカウント(@02ESyRaez4VhR2l)
文/鈴木真理子
写真/mina
0コメント