「pays des fées」2020AW展示会からレポート! 現代美術家・スズキエイミとの優美なるコレクション

ファッションブランド「pays des fées(ペイデフェ)」の2020AWコレクション[anARTomy]展示会が、2020年8月28日(金)〜31日(月)まで中野ブロードウェイ内のショップにて開催されました。

本コレクションでは現代美術家・スズキエイミさんとコラボレーションし、“解剖学”をテーマにしたシリーズが登場。

今回は展示会に行けなかった方のためにも、会場の様子をお届けします!


独自の世界観で魅了する

「pays des fées(ペイデフェ )」

「pays des fées」は“妖精の国”や“おとぎの国”をテーマに、デザイナー・朝藤りむさんの空想から生まれた世界を具現化したファッションブランド。美しいパターンやアーティスティックな色づかい、そしてオクトパス柄や昆虫柄など他ではなかなか見ることがない珍しいテキスタイルの数々も注目です。

また、様々なアーティストとのコラボレーションも積極的に展開し、毎コレクションごとに変わっていく世界観はファッションや現代アート好きなら見逃せません!



現代美術家・スズキエイミと

コラボレーション

今回の2020AWコレクションでは、現代美術家・スズキエイミさんの生み出す、耽美かつどこか奇妙でホラーチックな作品とコラボレーション。

人体や解剖学、生命をモチーフに独自の美的解釈を加えた作品たちは、神々しくも時にリアリティーに溢れています。


そんなスズキさんの作品を、プリントや素材、ディテール等を用いて朝藤さんがファッションとして大胆に再構築。

そんなお二人の美学が融合したコレクションをご覧ください。

▲左から、朝藤りむさん、スズキエイミさん



「pays des fées」2020AWコレクション[anARTomy]

スズキさんが脚本を手掛けたプロモーションムービーは、女性同士の関係、性愛、食をテーマに構想されたそう。ヴァンパイアと人間の美しくも儚い恋愛が描かれています。

▲繊細なチュールスカートや豚皮のショーツなどヌーディーな雰囲気のスタイリング。


▲トップスの身頃にはエリザベス女王の装飾品をオマージュした、初お披露目の新作《In my heart》をプリント。胸元に刻まれた“EP”のロゴは、エリザベス女王を意味する“ER”(Elizabeth Regina)のサインから着想を得たもので、Pはpays des féesの頭文字といった遊び心も。


▲今回のメインビジュアルにもなったスズキさんの作品《EpicureGourmet》(訳:美食家)を全体にあしらったシリーズ。

《EpicureGourmet》は、胸元の貴婦人2人が世の理を気にも留めずに、ただ美しいと感じたものを貪欲に集め、食べているという姿を暗喩した作品。優美なドレープには死を連想させる髑髏が隠れており、生き物の命を頂いて自分が生きる“食事”の本質が表現されています。


▲袖口は長めのカフスと秋冬らしいコーデュロイのベルトがポイント。


▲同柄のスカートはマーメイドラインがエレガント。


▲テキスタイルのドレープから出てきたようなリボンベルトや、貴婦人たちが纏う宝飾品のようなパール装飾など、ディテールまで世界観がしっかりと注ぎ込まれています。


▲ムービーのヴァンパイアを彷彿とさせる、ワインレッドのベルベット素材を使った同型のスカートも。ターコイズブルーのベルトが引き立つ配色で、情熱的でありながらも優雅な印象。


▲体内で開かれるオペラをテーマにした作品《Opera Ⅰ》をプリントしたトップス。


▲中央には舞台袖で舞うプリマ、その周りにもバレエ団の踊り子らが描かれています。


▲店内ではスズキさんの作品をあしらったアートプレートも展示販売。子宮を守る3人の女神や胃の中の戦いを守る大天使ミカエルを描いた作品など、様々な絵柄が並びます。



みなさんの美的感覚を刺激するアイテムはありましたか?

アパレル商品の受注販売は終了しましたが、展示販売された作品のうち、一部は引き続き秋頃まで販売されるそう。ぜひ秋物が並ぶお店にも足を運んでみてくださいね。

マスクの着用や手の消毒など外出時の感染予防対策をした上で、お買い物を楽しんでみてはいかがですか。


コレクションのルック一覧は

HPをチェック!

https://pays-des-fees.com/?mode=f10&menu=anARTomy



〈ショップ情報〉

pays des fées

東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ4階

営業時間:12:00〜16:40

定休日:水曜、木曜日

HP https://pays-des-fees.com/

Twitter @paysdesfees_o

Instagram  paysdesfees_nakano_broadway

※ご入店の際はマスク着用を必須とします。

店舗入口に設置した消毒液をご利用ください。(アルコールアレルギーの方用にプラスチックグローブのご用意もあります)

同時にご入店頂けるのは3名様まで。ご協力をお願いいたします。


〈作家情報〉

スズキエイミ(現代美術家)

Twitter @eimi_suzuki

Instagram  eimi_suzuki

Facebook  https://www.facebook.com/eimi0720/



text, photo_Kyoko Kanayama